JNR・JR
「36 ぷらす 3」
JR九州のD&S(デザイン&ストーリー)列車第12弾として登場した列車で、「36ぷらす3」の「36」
は、九州が世界で36番目に大きい島ということを示すとともに、5日間の行程で沿線の35のエピソー
ドを紹介することで、利用者自身で“36番目のエピソード”を語ってほしいとの願いを込められている。
また、「3」は乗客・地域住民・JR九州を表すと共に「驚き、感動、幸せ」の意味を込め 36+3=39
で「感謝=サンキュー(39)の輪」を広げたいとしている。
「九州のすべてが、ぎゅーっと詰まった”走る九州“といえる列車」がコンセプトの「36ぷらす3」
曜日ごとに運行ルートが変化し、木曜日から月曜日まで5日間かけて九州7県を反時計回りに巡るコー
ス設定で、全ルートの営業キロは1,160.2 km、九州全県をぐるりと周ります。
※ 今回、月曜日ルート「金の路」、博多 ~ 佐世保の乗車記を掲載しています。
≪ 月曜日ルート「金の路」 博多~佐世保 乗車記 ≫
≪ 博多 駅 ≫
真っ黒なボディに金色のエンブレムがきらりと輝く観光
列車で、JR九州在来線特急の主力車両として用いられた
787系電車を改造した車両が用いられ、D&S列車では初
めてとなる電車による列車です。
「36ぷらす3」をデザインしたのは、「ななつ星in九州」
「或る列車」などを手がけた水戸岡鋭治氏です。
* 月曜日ルート(博多 ~ 佐世保)
博多駅を(11:23)出発、佐世保駅(16:13)到着
昼食をとりながら走行。途中で停車する肥前浜駅は、日本
酒の蔵元が集まる歴史あるまち。
肥前浜駅から江北駅を経由して佐世保へ。途中上有田駅に
特別停車。
窯元の風情ある煙突を眺めながら佐世保へ向かいます。
佐世保駅に向けて ” 出発進行 ”!
(1号車からのみ前面展望を見ることができる。)
この月曜日ルートは他ルートとちょっと異なっていて、
博多駅を11時22分に出発する昼間の佐世保行き(往路便)
とその折り返しとなる、17時31分に佐世保駅を出発し、
博多駅を目指す夜の便(復路便)の2便が運行される。
なお、夜間を走行するのはこの月曜日ルートだけ!
ホームからJR九州社
員の皆さんの心のこ
もったお見送り!
横断幕(いってら
っしゃい!楽しい
旅を)を掲げての
お見送り!
車内は、1号車から3号車までは個室、5号車、6号車は座席タイプの客室となっている。3号車は17年ぶりにビュッフェ
が復活。 4号車はマルチカーとして、車内での体験やイベントなどに活用します。
〔 1号車 〕
グリーン個室(定員3~4名、4室)
既存のグリーン個室のほか、3室を新設。
新設した個室は、パーテーションの高さを押さえ、
明るく開放的な空間になっており、クラシックな
雰囲気の落ち着いた色調の車両です。
また、床材には熊本県八代産のイ草を使った畳を
使用しており、靴を脱いでくつろげる。
通路にも畳が!
1号車、2号車は個室なので撮影が不可 残念!
〔 4号車 〕
マルチカーでは
お客さまの共用
スペースとして
くつろぎの時間
をご提供するほ
か、沿線の魅力
を伝える動画の
上映を行ってい
ます。
客室乗務員のご
案内による体験
メニューや車内
イベントも実施
しています。
唯一無二のフュージョンレストラン
Nishimura Takahito La cuisine créativité
西九州を旅するフュージョンランチ
中心地から離れた住宅街の古民家、ミシュラン
一つ星を獲得したフュージョンレストラン。
フランス料理の枠にとらわれず、日本料理・中
国料理・イタリア料理など、さまざまなジャン
ル・技法が融合した料理の数々は、常に自分流
の料理を追求し続けたシェフの世界観を感じさ
せます。
〔 6号車 〕
グリーン席 床材には熊本県八代産のイ草を使っ
た畳を使用しており、靴を脱いでリラックスす
ることができます。
5号車と同様に、2+1列のゆったりとした座席
です。シート背面には革製のポケットを設置、
テーブルもお食事ができるよう大きめのサイズ
になっています。
≪ 肥前浜 駅 ≫
肥前浜駅でおもてなし 12:45頃~(約50分停車)
西九州新幹線開業に伴うダイヤ改正で電化区間と非電化区間
の境界となり、当駅 - 長崎駅間が非電化区間となった。
多良岳の水から生まれる美味しい日本酒の蔵元が付近に数多
く存在する駅として日本酒の飲み比べや特産品を販売している。
≪ 武雄温泉 駅 ≫
佐賀県西部の主要都市であり、武雄温泉でも知られる
武雄市の代表駅で全ての列車が停車する。
JR九州の佐世保線と、当駅を起点とする西九州新幹線
の計2路線が乗り入れている。新幹線と在来線特急列車
が相互に対面乗り換えが可能である。
「36ぷらす3」 1番ホームに到着!
14:23着 14:49発 (26分停車)
* 木曜日ルート「赤の道」 博多駅(10:00)⇒ 熊本(11:54 12:00)⇒ 鹿児島中央駅(16:26)
玉名駅では、玉名地区を中心に熊本県北地域の特産品の販売があります。八代駅からは肥薩おれんじ鉄道を運行し、
途中の牛ノ浜駅では、阿久根地域の特産品が登場します。東シナ海の絶景と一緒に楽しむことができます。
≪ 博多駅 ≫
10時の発車を
待つ!
36+3
木曜日ルート
「赤の道」
鹿児島中央行き
真っ黒なボディに
金色のエンブレム
が鮮やかな!
「36+3」
客室乗務員がお出
迎え! (下)
* 金曜日ルート「黒の道」 鹿児島中央駅(11:22)⇒ 宮崎駅(15:46)
≪ 鹿児島 ~ 竜ヶ水 ≫
(仙厳園から撮影)
錦江湾を隔てて桜島を望む!
鹿児島中央駅を出発して宮崎駅に向かう
「36+3」 D&S(デザイン&ストーリー)
金曜日ルート「黒の道」
※ 仙厳園
江戸時代初期の万治元年、島津家第19代当主
島津光久によって磯に別邸として建設された。
錦江湾を隔てて桜島を借景とする庭園となっ
ており、「仙巌園附花倉御仮屋庭園」として
国の名勝に指定されている。
≪ 竜ヶ水 駅 ≫
コンクリート造の
駅舎が山側に設け
られている。
相対式ホーム2面
2線を有する無人
駅で、互いのホー
ムは跨線橋で連絡
されている。
平成5年8月豪雨で
甚大な被害を受け、
その際に停車中の
車両を堤防代わり
にして乗員乗客脱
出劇は有名である。
海側ホームに土石
流災害復旧の記念
碑が建っている。