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あそぼーい(豊肥本線)

豊肥本線
      特急「あそぼーい」が走る豊肥本線は、大分駅から熊本駅に至るJR九州の鉄道路線で ”阿蘇高原線”
     の愛称が付けられ、世界有数の規模を持つ阿蘇カルデラの中を横切って九州中部を横断する路線です。
     2020年8月8日の豊肥本線全線復旧にともない、本来の始発・終着駅である熊本駅発着での運転を
     約4年4か月ぶりに再開した特急「あそぼーい」は、熊本ー別府間を土・日・祝日・特定日を中心に
     一日一往復している。
     特急「あそぼーい!」のテーマは ” 親子で楽しむ鉄道の旅 ”。 列車の名前は、「阿蘇」と「遊ぼう」
     の2つの意味が込められており、乗るだけでわくわくする「あそぼーい!」のコンセプトを表してい
     ます。マスコットキャラクター “ くろちゃん ” がペイントされた車体や丸い木の玉を敷き詰めた
     「木のボールプール」、絵本コーナーなど、いたるところに遊びゴコロ満載で前面展望のパノラマシ
     ートから眺めるダイナミックな車窓は圧巻です。
      今回、風光明媚な豊肥本線を走る列車の撮影と、熊本駅を9時11分に出発し終点の別府駅に12時37分
     に到着する、3時間26分にも及ぶ乗車記を掲載しています。

「あそぼーい」乗車記 
 熊本駅3番線ホームから4両編成
 で出発する。
 車両は、キハ183系1000番台!
 
 全車指定席になっているので、
 乗車券、特急券の他に指定券の
 購入が必要。

 

 

 
   車体には、JR九州のキャラクター「くろちゃん」が
   ちりばめ、大人にもお子さまにもわくわくしていた
   だける、かわいらしいデザインになっています。
   「くろちゃん」は車内と、車体を合わせて101匹も
   いて、あくびをしたり、お散歩をしたり、笑ったり
   … 表情がコロコロ変わり、とっても愛らしい!
   

 

 

  

   

 
 
 
 


    (1号車)
 最大の特徴は、列車最前・最後尾にある
 「パノラマシート」!
 4両編成の1・4号車の先頭部分は展望室となって
 おり、2席+1席配置のパノラマシートが3列配置
 されています。
 阿蘇の雄大な自然の迫力ある風景を余す事なく満
 喫でき、お子さまはもちろん、大人も楽しむこと
 のできるデザインの列車です。

 別府方面の先頭となる1号車。3号車とパノラマシ
 ート以外は基本的にはオーソドックスな席。
 車内に入ってすぐ両サイドにカウンターベンチシ
 ートが設置。

 

 

 

 
  

 


         〔2号車〕
  2号車には一部家族で座れるボックスシートがあります。
  ボックスシートは中央にテーブルがあり、広い窓を家族で共有
  できるのでおすすめです。

  2号車の一部は3号車と真逆の黒いデザインで、洞窟の隠れ家の
  ようなワクワク感を演出している個室空間のフリースペース!
  
  また、たくさんの「くろちゃん」とフリースペースが設けられ
  ている。

 

 

 

 

 

 

 






 

 

 

 

 

 


  
  〔3号車〕ファミリー車両

 お子さまにも車窓を思いっきり楽しんでいただける
 よう、車両の床を25cm嵩上げしています。
 さらに、座席は「白いくろちゃんシート」になって
 います。常にお子さまが窓際に座ることができるよ
 うにと考えられたオリジナルの座席です。

 

 

 

 

 

 親子で座るのに最適な「白いくろちゃんシート」が
 9席設置されています。
 窓側席が常に子供用の座席になるように工夫された
 転換クロスシートの親子席で、おとな1名と幼児1名
 が並んで座ることができます。
 大人席と子供席では枕の高さや座面の大きさ、背中
 のクッションの厚みが異なるなど、子供が快適に過
 ごすための工夫が施されています。
 

 


 

  3号車のもう一つの目玉は「くろカフェ」です。
  車内販売を楽しむことができます。


  くろカフェの前にあるソファ席はフリースペー
  スとなっているため、どなたでも座ることがで
  きます。また、幼児が安全に遊べるベビーーサ
  ークルがあります。

 

 

 

    

 
 


 
  フリースペース
    「くろクラブ」
 木のボールプールや、
 子どもたちが寝転がれ
 る和室、絵本や「くろ
 ちゃん」のオリジナル
 絵本を集めた絵本コー
 ナーなど、子どもたち
 が遊んで楽しめます。

 

 
 人気なのは木の
 ボールプール。
 子どもたちの安
 全を守るために
 乗務員が見守っ
 ています。
 

 

 

   〔4号車〕

  カジュアルな雰囲気の普通席。
  号車ごとにシートの色が異なる。




  4号車パノラマシートの後方に、フリースペース
  の大きなソファー席やカウンターベンチ設置され
  ている。



 

 

 

 

 

 

 




 

 車内のあちこち
 には表情豊かな
 「クロちゃん」
 がいます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




   立野駅に到着!
 ※ 立野駅のスイッチバック
 立野駅と赤水駅の標高差
 188mを克服するためス
 イッチバックが取り入れ
 られています。
 単に折り返すのではなく、
 逆Z型に二度方向を変える
 という三段式。
 

   ≪ 立野 駅 ≫
 島式ホーム1面2線を有す
 るJR九州と単式ホーム1面
 1線を有する南阿蘇鉄道の
 共同使用する橋上駅。
 南阿蘇鉄道全線開通に向け
 て工事中!(令和5年7月
 15日全線開通)

 

 当駅の駅舎およびホームは
 スイッチバック構造の底点
 に位置しているため、駅舎
 から入ってホーム右側(1
 番線)に熊本方面行きが、
 ホーム左側(2番線)に大
 分方面行きが発着する。
 乗務員がホームを通り運転
 台を変わる。

 

 
 (立野~赤水間の
      スイッチバック)
 スイッチバックの折り返し点
 の標高は306mですから立野
 駅で方向を変えてから30mの
 勾配を登りスイッチバック頂
 点(転向線)に向かう。

 
 スイッチバック頂点(転向線)
 で、さらに進行方向を変えて
 前進して大分方面に向かう。

 スイッチバック頂点(転向線)
 で、運転士は車内を通り運転
 台を変わる。


 
 分岐を渡り、右側は先程登っ
 てきた立野駅(熊本方面)
 左側がこれから向かう大分
 方面!

 



   ” 新阿蘇大橋 ”
 国道57号線沿いの南阿蘇
 村立野と同村河陽をつなぐ
 全長525m、最大橋脚高
 97mの橋   (左)
 阿蘇カルデラの周囲を囲む
 「外輪山」  (右)

 

 峠の長い坂ノ上トンネルを
 抜けると九州でもっとも高
 い駅(海抜754m)波野駅
 に到着する。

 

 

   ≪ 豊後荻 駅 ≫
 大分県内にある豊肥本線の駅では最
 も熊本寄りに位置する。
 特急「九州横断特急」が停車する。

 

 





 ≪ 玉来 ~ 豊後竹田 ≫

 稲葉川鉄橋を渡る!

 





  
   ≪ 豊後清川 ~ 三重町 ≫
  大野川を渡る岩戸鉄橋では一枚岩をくり抜いた
  「百枝トンネル」の姿が!

  岩壁に掘られたトンネルが川を渡る鉄橋に接続されていて、
  まるで列車が飛び出してくるような光景を写真に収めようと、
  多くの鉄道ファンが訪れます。
  * 筆者もその一人で後記に掲載しています!

   
   大分駅6番ホームに到着! 
   日豊本線、久大本線、豊肥本線を合わせて島式ホーム4面
   8線からなる大規模な高架駅である。


   特急「あそぼーい」、前面展望のパノラマシ ートから眺める
   ダイナミックな豊肥線の車窓に満足しながら、約3時間30分
   の楽しい旅の終わりを告げます。

   

 

 

 

 

 

 

 




    ≪ 大分 駅 ≫
   大分県の県庁所在地である大分市の代表駅であり、当駅を
   経由する全列車が停車します。
   日豊本線、久大本線、豊肥本線の計3路線が乗り入れており、
   このうち日豊本線を所属線としている。

   北側出口の府内中央口        (左)

   南側出口の上野の森口と中央改札口  (下)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    
    ミニトレイン「ぶんぶん号」

  このSL牽引客車列車は、大分駅ラッチ外コンコ
  ース~駅ビルのJRおおいたシティ通路をぐるり
  と一周するアトラクションで、土・日・祝日の
  11時~17時(途中1時間の休憩あり)に運行さ
  れている。
  機関車はSLの姿はしているが、中身本体はバッ
  テリー電動車で、イタリア製。外観は日本の
  CFRP・カーボンファイバーが得意なファクトリ
  ーの制作。
  運行日以外は、コンコースに展示されている。



 

 

 

 

 

 

 





 

 

 


    ≪ 豊後清川 ~ 三重町 ≫
 「百枝トンネル」を抜け ” 岩戸鉄橋 ”
 を渡る!
 ” 岩戸の景観 ”
 鉄道ファン必見の撮影地!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

  ≪ 豊後清川 ~ 緒方 ≫
  
  キハ200系 気動車
     豊後竹田行き

 

 



     
  ≪ 朝地 ~ 緒方 ≫
 谷あいの集落を見下
 ろし、遥かに祖母傾
 山を望む、故里の情
 景の中を往く!

 「あそぼーい」
      熊本行き


 

 

 

 

 

 

 



 

 
 九州横断特急
  185系気動車
    大分行き

 

 

 

 

 

キハ125形
  宮地行き

 

 

 

 




   
   ≪ 宮地 駅 ≫

 昭和18年竣工の駅
 舎は、当駅至近に存
 在する阿蘇神社にち
 なみ、社を模したも
 のとなっている。

 


 有人駅で車両基地所
 在駅。
 豊肥本線の運行上の
 拠点となる駅で、当
 駅を経由する旅客全
 列車が停車する。
 普通列車は双方向と
 も大半の列車が当駅
 で折り返しとなる。


 

 左から
    「125 形」

  特急「かわせみ・
     やませみ」

    「200 形」

 


   
     ≪ 阿蘇 駅 ≫
  1918年(大正7年)1月25日に防中駅という
  名前で開業したが、1961年(昭和36年)3月
  20日に阿蘇駅に改称されました。
  現在の駅舎は2011年(平成23年)3月にリニ
  ューアルされた駅で黒で統一されたデザインに
  なりました。
  ななつ星 in 九州や特急列車を含め、全列車が
  停車する。
  2016年に発生した熊本地震の復興プロジェクト
  として阿蘇駅前にはワンピース「ウソップ像」!
  大人気のインスタ映えスポットとなっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 JR九州サービ
 スサポートが駅
 業務を受託する
 業務委託駅。
 駅舎内には観光
 案内所と食堂が
 ある。

 

 

 ホームから見た
 黒色で統一した
 の重厚な阿蘇駅
 改札口とホーム
 ベンチ!

 


 「あそぼーい!」
 の運行開始後の
 2011年7月には
 阿蘇駅の名誉駅長
 に就任し”くろ駅
 長室”が作られた。
 阿蘇駅ではキャラ
 クター犬「くろち
 ゃん」が駅長室で
 お出迎え!


 2013年(平成
 25年)10月よ
 り運行を開始し
 た  クルーズ
 トレイン
 「ななつ星 in
 九州」の停車駅
 である。


 

 霧島コース
  (3泊4日)
 阿蘇駅に約1時
 間50分停車し
 ます。




 ななつ星in九州
 の運行開始と同
 時に、同列車の
 利用客に朝食を
 提供するレスト
 ラン「火星」が
 2番のりばホー
 ム上にオープン
 した。


 
  ≪内牧~市ノ川≫
 雄大な阿蘇山を背
 景に往く!

 阿蘇駅を発車し博
 多駅に向かう!
 クルーズトレイン
 「ななつ星in九州」
    霧島コース
 


 

 

 

 

 

 




 

 

 

    特急「あそぼーい」 熊本 行き

 

 

 

 

 

 

 

  特急「かわせみ・やませみ」 熊本 行き
  キハ47形の2両編成で、改造に伴い車両
  デザインは水戸岡鋭治 氏が担当。
  宮地駅側の1号車キハ47 8087には
  「かわせみ」の愛称が付けられ、車体色や
  座席モケットの色は青を基調とした色。
  熊本駅側の2号車キハ47 9051には
  「やませみ」の愛称が付けられ、車体色や
  座席モケットの色は緑を基調とした色。
  キハ220形〔肥後大津行き・宮地行き〕
                  (下)
 

 

 

 

 

 

 

 




 

   ≪ 立野 ~ 赤水 ≫

  ” 立野三段スイッチバック ”
  立野駅の三段スイッチバックを利用して
  阿蘇外輪山を越える情景が、豊肥本線の
  熊本方のハイライトです。
  スイッチバックした立野駅から途中の折
  り返し地点を通過し、赤水駅から阿蘇の
  二重カルデラの中を走ります。
  特急「あそぼーい」 熊本 行き




 

 

 

 

 

 

 



 

 

  特急「かわせみ・やませみ」 宮地 行き
     (キハ47 8087+キハ47 9051)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  九州横断特急 185系気動車 大分行き

 

 


  200形気動車 肥後大津行き (下)





 

 

 

 

 

 

 




  
  ≪ 立野 ~ 赤水 ≫
 立野のスイッチバック
 を俯瞰!
 特急「あそぼーい」
      大分 行き


 

 

 

 

 

  
 

 

 

 

 キハ125形
    宮地行き


 九州横断特急 185系
   熊本行き(下)


 

 

 

 

 

 

 

 

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