私鉄ローカル線
福 島 交 通
飯坂線は、福島県福島市の福島駅から飯坂温泉駅に至る営業キロ9.2Km、全線単線区間で駅数12駅
の福島交通の鉄道路線である。 「飯坂電車」・「いい電」の愛称があり、福島北郊の温泉地である
飯坂温泉への足であるとともに、通勤・通学路線となっている。
福島駅で乗り場を共有する阿武隈急行線や多くの地方私鉄とは異なり、ワンマン運転は実施しておら
ず、全列車に車掌が乗務している。
≪ 福島駅 ≫
JR1番線北側に頭端式ホーム1面2線を持ち、東側を
福島交通飯坂線、西側を阿武隈急行線が使用している。
改札口は2社で共同で使用されている(入鋏は福交の
駅員、集札・精算はそれぞれの駅員が行う)。
JRとの連絡改札口があり、簡易Suica改札機が設置
されている。
左側が阿武隈急行線乗場
右側が福島交通飯坂線乗場
※ 1000系
飯坂線に25年ぶりの新形式車両、1000系電車(旧東急
1000系)を7000系の置き換えのため東急より電車を
譲り受け、2016年10月に2編成5両、2017年に2編成
5両、2018年に2編成4両が導入された。車内には液晶
車内装置と車椅子スペースが設置されバリアフリーに
対応しており、車内放送は2か国語対応としている。
車両の前後には「飯坂温泉」「ゆ」の暖簾
がかかっています。電車に乗った瞬間から、
気分は「飯坂温泉」です。
≪ 曾根田 ~ 美術館図書館前 ≫
福島交通飯坂線はJR東北本線と福島駅か
ら美術館・図書館前駅過ぎまで並走。
1000系(1107+1208)飯坂温泉行 (左)
1000系(1111+1315+1212)福島行き
(右)
阿武隈急行の列車は、JR東北本線に福島
駅~矢野目信号所まで乗り入れている。
8100系 福島行き(左)
8100系 槻木行き(右)
(並走する東北本線の車輛) E721系 701系 快速仙台シティラビット EH500‐18牽引貨物
≪ 美術館図書館前駅 ≫
福島大学経済学部森合キャン
パスの最寄駅だったが、大学
の移転で跡地に福島県立美術
館と福島県立図書館が完成し
たため、森合駅から現在の名
称になった。
ホームより福島駅方面を望む (左)
右側線路が並走する東北本線線路!
ホームより飯坂温泉駅方面を望む (右)
並走する東北本線線路が徐々に離れていく!
≪ 桜水駅 ≫
島式ホーム1面2線の地
上駅で、構内に車両基地
検修施設を併設している
ため、留置線がある。夜
間滞泊運用も設定されて
いる。下り列車のみここ
で乗務員交代を行う。
≪ 車両基地 ≫
※ 7105+7206(赤帯)
2018年11月8日から10日、ラストラン
として特製ヘッドマークを掲げて走行!
※ 7101+7202(青帯)
飯坂線7000系最後の1編成で、2019年
3月31日限りで定期営業運転終了、以後
鉄道イベントや貸切り列車などで活用!
≪ 医王寺前 ~ 花水坂 ≫
小川橋を渡る1000系!
〔1109+1313+1210〕飯坂温泉行(左)
〔1111+1315+1212〕福島行き (下)
花水坂駅に到着する1000系! (左)
≪福島片岡鶴太郎美術庭園≫ (右)
水墨画を描くことや陶芸など多才に活躍!
他に群馬県吾妻郡草津町に美術館、石川県
加賀市、佐賀県伊万里市に工藝館がある。
≪ 飯坂温泉駅 ≫
終点飯坂温泉駅に到着!
奥州三名湯の一つ飯坂温泉の玄関口
であるとして2002年、東北の駅百
選に選定された。
ホームや改札口・駅事務室は入口から階段
で下りたところにある!
駅前広場には松尾芭蕉の銅像!すぐ横を摺上
川が流れており、十綱橋が架かっている。
” 赤色の丸い石のモニュメント ”
東京帝国大学医科大学の眞鍋嘉一郎氏が日本
で最初にラジウムを発見した地として設置!
右側に説明碑。これによれば芭蕉が奥の細道の道中で
訪問した際には、まだここは温泉場としては整備され
ておらず、土間にむしろを敷いただけの部屋に泊まり、
雨・雷・ノミ・蚊におそわれて眠れなかったんだとか?
駅前広場の向かいには「飯坂温泉観光協会」があり、
パンフレットや散策マップ、観光情報が聞ける!