私鉄ローカル線
いすみ鉄道
南房総の大原~上総中野間、全長26.8Km走る抜ける非電化の単線ローカル線です。かっての国鉄
木原線を引き継ぎ、1988年に第三セクターとして発足しました。開業以来、慢性的な赤字を続けて
いましたが、危機的状況を救ったのが、平成9年10月から運行した「ムーミン列車」で、沿線を「平
和と癒しの里房総のムーミン谷」に想定しました。菜の花をイメージした黄色の車体にムーミンが描
かれ、6両ある車体サイドにそれぞれのキャラクターが描かれています。
今回、菜の花と桜の共演で、黄色と薄桃色のコントラストが見事な春の季節に訪れました。
≪ 上総中野駅にて ≫
小湊鐡道との接続駅で駅はのんびりとした
雰囲気に包まれ、駅舎は簡素な山小屋風で
ローカルな風情が漂います。真ん中の島式
1線のホームから発着、ホームの短い屋根は
旧国鉄木原線からそのまま使われています。
” いすみ300型 302 ”
本線終点には車止めがあり、側線でかろうじて小湊鐡道
と線路が繋がっている。
車体サイドに描かれた「ムーミン」の
キャラクター!
≪ 東総元駅にて ≫
” キハ20 1303 ”
老朽化したいすみ200'型の置き換えのために導入、いすみ
300型2両といすみ350型2両に続く新型車両の5両目の車
両である。いすみ300型やいすみ350型と同じく新潟トラ
ンシス製で、車体形状はいすみ350型、内装はいすみ300
型と同じである。車体塗装は、国鉄時代の昭和の再現とし
て、国鉄一般色と呼ばれるオレンジ色とベージュのツート
ンカラー、形式にも「キハ」の形式名が与えられている。
≪ 小谷松~大多喜 ≫
大多喜城(県立中央博物館)をバックに走る!
” いすみ350型352 ”
※ いすみ350型
新潟トランシス製造で、機械的にはいすみ
300型と同一の軽快気動車です。2013年
2月より2両が営業運転をしている。外観は
旧国鉄キハ20系気動車の復刻版となり、車
内は、オールロングシートと開閉可能な二段
窓、トイレはなく通勤、通学を意識した作り
となっている。基本的に単行の使用で、団体やイベント列車運行時は300型+350型の2両編成で運行されます。
※ 大多喜城(県立中央博物館)
本多忠勝を初代城主とする大多喜城の
本丸跡に建てられた博物館。
踏切手前の菜の花畑を往く! ” いすみ350型352 ”
≪ 大多喜駅 ≫
いすみ鉄道唯一の有人駅であり、駅舎内がいすみ鉄道株式会社の本社と
なっており、ポストカードなどのいすみ鉄道グッズや、また企画乗車券
などの販売を行っている。構内には検車庫があり 、全ての車両がここを
拠点に保守運用されている。 ※ 1998年に「関東の駅百選」に選定
” いすみ350型 351 ” (左)
” キハ
52 125 ” (右)
相対式ホーム!2面2線
” キハ20 1303 ”
ホームでお出迎え! 本多忠勝 像
大多喜城を築いた徳川四天王「本多忠勝」は、57回の戦いに勝利し、
生涯不敗の勇将として活躍。「必勝と大願成就」を祈願し作られた。
≪城見ヶ丘駅にて≫
” キハ20 1303 ”
” いすみ300型 302 ”
※ いすみ300型
いすみ200型の老朽化に伴う代替車両として、
2012年3月から運行開始。新潟トランシス製造
の18m級の軽快気動車で2両導入された。座席
配置はセミクロスシートで、開閉可能な側面窓、
トイレの設置など、「ムーミン列車」の観光列車
を意識した作りとなっている。車内には、ムーミ
ンのぬいぐるみを描いた棚が設置されている。
” いすみ350型 352 ”
≪ 大原駅 ≫
いすみ鉄道の起点となり、JR東日本外房線の接続駅で、通
勤、通学などの乗降客で賑わいます。頭端式ホーム1面2線
の無人駅で、いすみ鉄道の改札はなく、運賃は車内で払う
ため、乗る際に整理券をもらいます。
” いすみ300型 301・302 ”
” いすみ350型352・いすみ300型302 ”