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私鉄ローカル線
紀州鉄道(旧・御坊臨港鉄道)
紀勢線御坊駅と御坊市街とを結ぶ2.8kmの日本一のミニ私鉄である。
1931年に御坊臨港鉄道として開業、紀勢本線の御坊から日高川まで3.4kmを結んでいました。
1973年、リゾート開発事業を全国展開する会社が経営するまでは御坊臨港鉄道と呼ばれ、今でも
地元では”りんこう”の名で親しまれている。1989年に西御坊から日高川が廃止され、現在の路線
となりました。日本一の赤字私鉄ですが文字通りの看板鉄道であり、廃止の話はありません。
全線の所要時間は8分ながら24往復以上運行しており、御坊では紀勢線の全普通列車との接続を確
保している。また、「学門駅入場券」など記念切符・記念グッズの販売も行っている。
今回、2017年7月に訪問、44年ぶりの訪問で懐かしさと共に月日の移り変わりが身に沁み、当
然のことながら昔の車両(キハ41000形)は存在していませんが、沿線は活気に満ちていました。
S.48 撮影/紀州鉄道は上段Ⅰをクリック!
≪ 西御坊駅にて ≫
2017年3月4日改正時点では、すべて御坊駅 - 西御坊駅間の運転で、1時間
あたりの本数は日中時間帯でおおむね1本程度、朝夕の一部時間帯のみ2本の
運転間隔で1日あたり20往復運転されており、主にJR紀勢本線の普通列車に
接続するダイヤパターンとなっている。特急列車との接続はほとんど考慮さ
れていない。また最終列車が西御坊発20時22分、御坊発20時36分と早い。
※ KR205
元信楽高原鐵道SKR200形SKR205号車。信楽高原鐵道での新車導入に伴いSKR301
号車同様無償で譲受した。2017年(平成29年)2月9日に搬入され、同年4月15日に
営業運転を開始した。車体のイラストは宮子姫と、わかやま国体のマスコット「きい
ちゃん」になった。
≪ 紀伊御坊駅 ≫
かつては交換設備を有した相対式ホーム
2面2線の構造であった。現在のホームは
駅舎側のホームを交換設備を廃止して広
げたものである。現在も現行ホームの向
かい側のホームが残されており、駅名標
もこの廃ホームに設置されている。
紀伊御坊駅 検査場での ”キテツ1形 キテツ2号”
※ キテツ1形(キテツ2号)
1985年(昭和60年)富士重工業(現・SUBARU)製の軽快気動車である。北条鉄
道から大型車導入で余剰となったフラワ1985形フラワ1985-1・フラワ1985-2を譲
り受けたもの。車体の形式表記は元フラワ1985-2が「キテツ-1」、元フラワ1985-
1が「キテツ-2」。キテツ1号は2015年(平成27年)老朽化のため休車、 2017年
3月に有田川町鉄道公園に無償譲渡された。
日本国内最後の営業用二軸レールバスとなったキテツ2号は、2016年1月に元信楽高原鐵道SKR301号車のKR301の運行が
始まるとほとんど走ることはなくなり、2017年4月に信楽高原鐵道SKR200形SKR205号車を導入したことに伴い、2017年
5月4日に紀伊御坊駅でさよならイベントが行われ、無料試乗会として同駅構内で最後の運転を行った。
紀伊御坊駅 留置線での ” KR301 ”・ ” キハ600形 キハ603 ”
” キハ600形 キハ603号車 ”
※ キハ600形(キハ603, 604)
元大分交通耶馬渓線の車両で、同線が廃止された1975年に同社から譲り受けた。
正面2枚窓・両運転台の18m級車体だが、側窓がいわゆるバス窓で、座席はボックス
シートと、車端部のロングシートとのセミクロスシート。床は油引きの板張り、室内
灯は白熱灯、エンジンの排気ガスは屋上ではなく床下で排気するなど、随所に古典的
な構造を残す1960年新潟鐵工所製。国鉄キハ10系気動車の影響が強く見られ、近年
では珍しくなった古典的気動車として鉄道ファンから人気を集めていた。
製造から50年近く経ち老朽化が進み、冷房がなく車齢が高いことからキテツ1形導入後は主力の地位を退き、キハ
603のみが主に金曜日から日曜日および祝日に運行していたが、2009年10月25日に定期運行を終了した。
その後、キハ603については、休車扱いとしていたが、2012年6月1日付をもって除籍された。除籍後は紀伊御坊
駅の側線に保管されており、解体の話も出ていたが、御坊市の本町商店街振興組合が譲り受け、2017年11月に紀
伊御坊駅にほど近い本町商店街にある空き地にレールを敷き移設された。
※ KR301
元信楽高原鐵道SKR300形SKR301号車。休車していたキテツ1号の代替車両の導入
が模索されていたが、老朽化によりSKR400形に置き換えられ、2015年10月3日を
もって営業運転を終了した同車を無償で譲受した。導入にあたり、車体に描かれてい
た「信楽焼のタヌキ」は御坊市観光協会提供の「宮子姫」のイラストに変更されたが、
白地に緑のラインのデザインはそのまま残された。