私鉄ローカル線
京都丹後鉄道
路線は、西舞鶴と豊岡間を結んでいた国鉄宮津線が前身となり、宮津駅を境に愛称がそれぞれ付けら
れた「宮舞線」と「宮豊線」、それから福知山と宮津とを結ぶ「宮福線」で構成されています。
鉄道運営は、KTR(北近畿タンゴ鉄道)が運営していた宮福線と宮津線の施設をKTRより借り受け、
上下分離方式を適用し、高速バス運行でおなじみのWILLER EXPRESSの子会社、WILLER TRAINS
が運行等の実務を行っている。
鉄道名としては「京都丹後鉄道」とした上で、沿線の丹波・丹後・但馬を指す「三丹」の「丹」を用い
た「丹鉄」の略称を用いることで、地元に愛着を持たれる鉄道を目指している。
車両はKTRが所有し、WILLER TRAINSが有償で借り受けており、すべて気動車である。宮福線全線
と宮津線(宮豊線)の宮津駅 - 天橋立駅間が電化されているが、KTRは電車を保有しておらず、電化さ
れている区間には289系、287系、113系などのJR西日本が保有する電車が乗り入れている。
また、事前に予約が必要な「丹後くろまつ号」・「丹後あかまつ号」、予約不要で普通運賃のみで乗車
できる「丹後あおまつ号」とバリエーションに富んだ観光列車が人気をよんでいます。
〔 宮福線 宮津駅 ~ 福知山駅 30.4Km 全線電化区間 〕
〔 宮津線 西舞鶴駅 ~ 豊岡駅 83.6Km 〕
・宮豊線 豊岡駅 ~ 宮津駅 58.9Km ・宮舞線 宮津駅 ~ 西舞鶴駅 24.7Km
≪ 丹後神崎 ~ 丹後由良 ≫ 由良川橋梁を往く!
※ 由良川橋梁
丹後由良駅と丹後神崎駅間の由良川の河口
に架かる全長約552mの橋梁で、大正13年
に完成、水面から軌道までは約6.4mの高さ
で23本の橋脚が河口を横断している。
「丹後ゆめ列車」ラッピングの
KTR 701号車 豊岡行き
早朝、霧の中から顔を出す!
KTR 708号車 「丹後あおまつ号」
「安寿の里もみじ公園」から望む!
この地方にゆかりのある「安寿と
厨子王」の銅像が建っている!
※ 天橋立に代表される日本海の白砂青松を象徴する「松」をテーマにした観光列車[丹後くろまつ号][丹後あかまつ号]
[丹後あおまつ号]、3列車共に数々の列車デザインで知られる水戸岡鋭治氏がリニューアルを担当している。
[丹後くろまつ号]
地元の食材をふんだんに使った4種類の
食事つきコースがあり、福知山⇒天橋立
間の「欧風朝食コース」、天橋立~西舞
鶴間の「戦国イタリアンコース」、「絶
品スィーツコース」、「宮津の地肴コー
ス」車内は天然木を贅沢に使い、落ち着
いた雰囲気と懐かしさが感じられます。
※「丹後くろまつ号」車内等の撮影は、現在、新型コロナの影響で運休していますので再開次第、後日掲載いたします。
[丹後あかまつ号]
日本三景 天橋立と西舞鶴間を結び、沿線一
絶景の奈具海岸や由良川橋梁を運行、海の絶
景を楽しめます。木目調のインテリアが温も
りとやすらぎを与える車内は、ソファ席、カ
ウンター席など、さまざまな タイプの座席が
あり、車窓からゆったりと景観を楽しむこと
ができます。 運賃と乗車整理券 (550円) で
お手軽に観光列車の旅を楽しめます。
たくさんのソファー席や4人
掛けの席もあり、ゆっくりと
くつろげる!
グループで会話がはずむベンチ
シート(左)
カウンター席(右)から眺める
景色も格別!
車内には様々な工芸品やオリジ
ナルグッズを展示!
アテンダント2名が乗車しており、
観光案内や飲み物、軽食の購入も
できます。
由良川橋梁を渡る!
「丹後あかまつ号」天橋立行き
〔先頭運転台車内より〕(下)
記念乗車証(左下)
[丹後あおまつ号]
福知山駅〜天橋立駅間を毎日運行
海だけでなくのどかな田園風景も
楽しめる。
事前予約不要で普通運賃のみで気
軽に乗車できる観光列車です!
青とナチュラルウッドを基調と
した車内はとってもおしゃれ!
ソファ席、カウンター席など、
さまざまなタイプの座席があり
車窓からゆったりと景観を楽し
むことができる。
サービスカウンターでアテンダ
ントによる沿線案内や車内販売
のサービスも行っている!
酒類や名産等の
ショーケース
≪ 東雲(しののめ)駅 ≫
駅の愛称は「安寿の里駅」
相対式ホーム2面2線の無人駅で、列車
行き違いが可能な駅。
駅に到着する「丹後あかまつ号」
この駅で19分間停車する!
803号車(左)と802号車(右)
が東雲駅で離合!
803号車
2人掛け転換クロスシートの車内!
≪丹後由良駅≫
駅舎はヨットの帆をイメージし
たコテージ風のデザインで、近
くにある由良海水浴場の玄関口
としてふさわしいものになって
いる。
駅舎内には駅カフェ
「由良舎楽 駅 cafe
Anne Shirley
(アン シャリ―)」があって駅舎
ランチやケーキセットなどをいただ
くことができます。
「丹後くろまつ号」
戦国イタリアンコース
丹後由良駅にて58分間停車して
由良川橋梁を渡り西舞鶴へ向か
います!
「丹後あかまつ号」
3号 天橋立行き
丹後由良駅にて18分停車!
停車中の「丹後あかまつ号」
横を704号車西舞鶴行きが離合!
※ 701号車「丹後ゆめ列車」
2008年4月1日から「乗ってみ
たくなるKTRトレイン・デザイ
ン」コンペ最優秀作品に選ばれ
たデザインをそのままラッピン
グして運行されている!
≪ 天橋立駅 ≫
日本三景に数えられ全国的に有名な観光地、天橋立への鉄道での玄関口
であり、丹後観光の拠点ともなる駅で、2000年に、第1回近畿の駅百選
にも選ばれている。
丹後半島北部に位置する、伊根町の舟屋を模した駅舎は、1991年に日本
鉄道建築協会賞を受賞している。
駅舎に観光案内所「丹後観光情報センター」
を併設する。
また、第三セクターの鉄道駅としては珍しく
みどりの窓口がある点も特筆される。
≪天橋立ビューランドより俯瞰≫
リフト・モノレール乗場より
展望台へ!
「股のぞき」で眺められる天橋立
は、天舞い昇る龍に例えられ
「飛龍観」と呼ばれる。
天橋立駅に到着する!
KTR800形 気動車
駅に到着、発車する!
KTR800形 西舞鶴行き
(下)
天橋立駅で折り返す!
特急「はしだて」
287系電車
≪ 峰山駅 ≫
愛称は「羽衣天女の里駅」
単式・島式の複合型2面3線
のホームを持ち、列車交換
可能な橋上駅!
803号車 西舞鶴行きの到着
を待って発車する!
連絡特急「たんごリレー号」
KTR8000形 気動車
(愛称「タンゴの海」)
≪ 網野駅 ≫
愛称は「静御前と乙姫の里駅」
駅舎は夏の海に浮かぶヨットを
象徴。
屋根は風をいっぱいにうけた帆。
窓は船室の丸窓・・・。
単式・島式の複合型2面3線のホームを持ち、列車行き違いが可能
な地上駅で、3番のりばが単式ホーム、1・2番のりばが島式ホーム
で互いのホームは跨線橋で連絡しています。
3番のりばが上り本線、2番のりばが下り本線である。
上下副本線である1番のりばは主に西舞鶴・福知山方面からの折り
返しに使用され、特急たんごリレー号及び快速列車などが使用する。
京丹後市観光協会は、丹後地域地場産業振興センターから駅舎内に
移転。レンタルサイクルも取り扱っている。 (下)
≪ 久美浜 ~ コウノトリの郷 ≫
久美浜駅手前の大カーブを往く!
KTR 803号車 「コミューター車両」
このKTR800形はトイレ無し車両ですが、かつては「あかまつ」にくっ
ついて自由席車として運用されていたが、現在は他の車両と一緒にワン
マン列車として運転している。
≪ コウノトリの郷駅 ≫
当駅と豊岡駅の2駅のみが兵庫県に所在し
旧称は「但馬三江駅」(たじまみええき)
で、改称後も副駅名として使用している。
駅舎の一部を改装「ぽっぽや」として蕎麦屋
の営業を開始、2020年11月より「駅舎カフ
ェぽっぽや」にリニューアルオープン(下)
〔 宮福線 宮津駅 ~ 福知山駅 30.4Km 全線電化区間 〕
≪ 喜多駅 ≫
築堤上にある無人駅で、宮津に向
かって左側に単式1面1線のホーム
を持つ。駅舎はなく、階段から直
接ホームに入る形になっている。
特急「はしだて6号」 287系電車
京都行き(右)
喜多駅に到着する!
KTR300形 宮津行き
※ KTR300形
MF100形およびMF200形の後継形式と
して導入、2019年に営業運行を開始、
車内設備としてUSB給電可能なUSBポー
トを備えている。
≪ 大江山口内宮駅 ≫
島式1面2線の駅で、ホームは盛土
上にあり待合室がある。
駅名の由来は皇大神社(元伊勢内宮)
駅を通過する KTR8000形 気動車
(愛称「タンゴの海」)
「はしだて2号」京都行き
駅に到着する「丹後あおまつ号」
天橋立行き
自由席車の KTR708 号車
この駅で11分停車します!
「丹後あおまつ号」停車の間、
新型車両 KTR300 形
福知山行きが到着!
※ KTR300形とその車内
MF100・200形の置き換えとして1996年
の KTR8000 形導入以来、23 年ぶりとな
る新形車両。
低床構造のノンステップ化、車椅子対応の
大形便所設置などのバリアフリー化を推進、
多様な使用ニーズ への対応を図った車両。
”KTR300形”と”丹後くろまつ号”
仲良くご対面!
丹後くろまつ号は26分停車して
天橋立駅に向かう!
≪ 二俣駅 ≫
駅の愛称は
「和紙の里 猿田彦神社前駅」
1面1線の無人駅で西側に単式ホ
ームがある。宮福線の変電所が
併設されている。
駅に到着、KTR300形宮津行き
駅に到着する103号車
※ MF100形気動車
スイス山岳鉄道を模したデザイ
ンで、前照灯と尾灯を一つの円
形ライトケースに収めている。
ボディーカラーは深緑色(千歳
緑)、これは宮福線沿線の大江
山の鬼伝説にちなんだもので、
青鬼をイメージしている。
≪ 大江駅 ≫
宮福線中間駅では唯一の有人駅。
駅の愛称は「酒呑童子駅」。大江山の鬼退治伝
説に登場する鬼、酒呑童子に由来する。
駅前に広がる大江山鬼瓦公園。鬼伝説に因み全
国の鬼瓦を作る鬼師の鬼瓦など72点野外展示。
他に鬼の酒噴水等すべてが鬼に統一されている。
≪ 大江 ~ 公庄 ≫
線路と並行している由良川
の堤防道路から撮影!
特急「丹後リレー1号」
KTR8000形 気動車
網野
行き
(愛称「タンゴの海」)
「丹後あおまつ号」+
「丹後くろまつ号」
福知山行き!
福知山駅で分離して
それぞれに活躍!