私鉄ローカル線
松 浦 鉄 道
佐賀県西松浦郡有田町の有田駅から伊万里駅、たびら平戸口駅を経て、長崎県佐世保市の佐世保駅に
至る、営業キロ:93.8km、全線単線で非電化の鉄道路線で北松浦半島を回る形で沿線市町を結んで
いる。
前身は、1898(明治31)年に開業した伊万里鉄道で、沿線の陶磁器を輸送するために作られたが、直
ぐに九州鉄道に(初代)に吸収合併された。1907(明治40)年の国有化後も他の路線との統廃合を繰り
返した。その後、旧国鉄特定地方交通線であった九州旅客鉄道(JR九州)松浦線を1988(昭和63)年に
第三セクター鉄道に転換して開業した路線である。
今回、 2022年の秋に初めて松浦鉄道を訪れ、さらに翌年にも桜で有名な浦ノ崎駅に桜満開の時期に
訪れで撮影を満喫しました。
≪ 佐世保 駅 ≫
JR九州の佐世保線と松浦鉄道
の西九州線の2路線が乗り入
れ、両路線とも全列車が当駅
始発・終着で運転。
JR1・2番のりばホームと松
浦鉄道のホームは一体となっ
ており、境界部に松浦鉄道
管理の連絡改札がある。
JR九州は島式ホーム3面6線、
松浦鉄道は島式ホーム1面2線
を有している。
発車を待つ!
MR-600形 619
佐々行き
≪ 浦ノ崎 駅 ≫
駅構内に桜の木が多く植えられており、地元住民で結成され
た「浦ノ崎駅桜保存会」により植樹や樹木の手入れが行われ
「桜の駅」の愛称で親しまれている。
また、伊万里湾に浮かぶ福島へ渡る渡船が発着する浦ノ崎港
への最寄り駅でもある。
今回訪れたのは、ちょうど満開の時期で「桜の駅まつり」な
どのイベントが開催され、駅前には出店もあり大勢の鉄道フ
ァンや写真愛好家、観光客で賑わっていました。
≪ 今福 駅 ≫
佐賀県から長崎県に入った
最初の駅「今より福が生ず
る処」の愛称がある。
待合室に描かれている絵は
今福小学校生徒の作品!
相対式ホーム2面3線構造
であるが、うち1線は使っ
ていない。
無人駅で駅舎は無いが待合
室がある。
MR-613 伊万里 行き
※ MR-600形 気動車
平成19年3月18日に営
業運転を開始!
真岡鐵道モオカ14形ベ
ースの新型車両(601 -
621)。愛称は「肥前
WEST LINER」。
≪ 松浦 駅 ≫
昭和8年に「志佐」駅とし
て開業、昭和34年に現在の
駅名に改称。
現在の駅舎は平成15年築。
単式ホーム1面1線と島式
ホーム1面2線の複式2面3
線を有し、互いのホームは
構内踏切で連絡している。
まつうら観光物産協会が併
設され、駅業務はこの観光
物産協会に委託している。
有人駅だが改札業務は行な
っていない。
駅の待合室と隣り合わせで
イベントや地図、観光のパ
ンフレットなどがあり、売
店も設置されている!
≪ たびら平戸口 駅 ≫
九州最西端及び普通鉄道
における日本最西端の駅
である!
南蛮貿易の拠点であった
平戸島の最寄り駅である
ため、国鉄時代は平戸口
駅といったが松浦鉄道発
足の際に地元の要請で現
在の駅名になった。
「日本最西端の駅」の碑
国鉄セラ1形貨車
(石炭車 セラ2206号)
* 屋外保存だが状態は
かなり悪い。
腕木式信号機
(屋外保存)
たびら平戸口駅
正面 (左)
線路側 (右)
単式ホーム1面1線と
島式ホーム1面2線の
計2面3線を有する駅。
伊万里方面 (左)
佐世保方面 (右)
駅舎の一部が鉄道資料
館となっており、営業
時間内は無料で見学で
きる。(現在は休憩中)
駅改札の横には「元祖
海鮮ちゃんぽん 平戸」
が営業!
≪ 江迎鹿町 駅 ≫
駅舎は大きな造りで
国鉄時代からの木造
駅舎。2005年に最
寄の県立鹿町工業高
校の生徒により整備
され、壁面が白、柱
が緑色に塗られた。
島式ホーム1面2線を
有する無人駅!
≪ 潜竜ヶ滝 駅 ≫
国鉄・JR九州松浦線時代は
「潜竜駅」を名乗っていたが、
第三セクター転換時に現駅名
へ改称。転換後の1996年、
コンクリート製簡易駅舎に改
築。単式ホーム1面1線を有す
る無人駅となっている。
≪ 潜竜ヶ滝 ~ 吉井 ≫
福井川橋梁を往く! MR-609
沿線の観光名所や物産品をラッピングした!
「HAPPY TRAIN」 伊万里 行き
*福井川橋梁
吉井町から松浦市に通じる県道40号線をま
たぎ、風格のある時代を感じるコンクリート
製の3連アーチ橋梁です。
1942(昭和17)年竣工。吉井駅から潛龍ヶ
滝駅間に架かる3大アーチ橋の一つで、他の
2橋同様、戦時中の物資不足を補うために鉄筋
ではなく「竹筋」を使用して完成された。
福井川および並行する県道40号線を曲線を描
きながら跨ぐ全長60.06mの橋梁で、橋脚に
3つの小アーチの孔が存在します。
MR-618 + MR-610 佐世保 行き
≪ 吉井 駅 ≫
相対式ホーム2面2線を
有する無人駅である。
転換時には木造駅舎が
あったが、現在駅舎は
無く待合室がある。
松浦鉄道では、鉄道ファ
ンを増やそうと2011年
から、駅の待合所を壁画
で彩る事業を始め、沿線
の学校に制作を依頼して
いる。
この待合室に描かれてい
る絵は、地元の吉井中学
校の生徒の作品!
≪ 佐々 駅 ≫
駅舎は木造ログハウ
ス風の大きな屋根を
持ち、内部は2階建
であり、平成3年に
竣工した。
「河津桜とシロウオ
の里」の愛称!
佐々駅周辺には学校
や商業施設があり、
バスターミナルも近
接しており利用者が
多く、佐々~佐世保
間は列車の本数が格
段に増える。
松浦鉄道の「鉄道むすめ」” 西浦ありさ ” がお出迎え!
(2022年に有田町の初代観光大使に就任しました。)
名前の由来は、最も西に位置する鉄道「松浦鉄道西九州
線」から「西浦」に、「ありさ」は起点駅となる「有田
駅」と終点の「佐世保駅」から!
※ 「鉄道むすめ」は株式会社トミーテックが展開する、
全国の鉄道事業者の制服を着たキャラクターです。
駅舎内もログハウス風で木の香りがする素朴な落ち着け
る待合室がある。
この駅は、有人駅で日中のみ窓口を営業している。