私鉄ローカル線
真 岡 鐵 道
茨木県筑西市の下館駅から栃木県芳賀郡茂木町の茂木駅を結ぶ、全長41.9kmの非電化単線ローカル線
です。1988年にJR東日本真岡線廃止に伴い、第三セクター方式による真岡鐵道として発足され、のどかな
里山や田園風景をディーゼル車1両のワンマン運転で走る、ローカルムードたっぷりの路線です。
また、蒸気機関車の運行で広く知られ、1994年3月27日から土日休日を中心に、C12 66またはC11 325
号機が牽引する「SLもおか」号が運転されています。 今回、菜の花と桜が満開の季節に訪れました。
≪ 北真岡~西田井 ≫
※ モオカ14形 ” モオカ14-9 ”
モオカ63形の置換え用として2002年(平成14年)から製作が開始され
2006年までに9両が増備、製造は富士重工業(1・2)と日本車輌製造
(3 - 9)である。形式の「14」は平成14年に登場したことに因む。
特徴的な車体デザインは、一般公募で決まったクリスマスカラーで、薄
緑地に濃緑色の市松模様とオレンジ色の配色が目を引きます。座席はセ
ミクロスシート(富士重工製)またはロングシート(日本車輌製) 18m
車体の両運転台付ワンマン仕様で、運転台後部にデジタル運賃表示機と
両替機付き料金箱、整理券発行機を設置している。
「SLキュ-ロク館」のイラスト入り!
” モオカ14-6 ”
2両に増結された!
” モオカ14-7 + モオカ14-3 ” (左)
” モオカ14-9 ” (右)
≪ 茂木駅 ≫
単式ホーム1面1線の有人駅で、木造の
小さな駅舎の終着駅。
駅構内にSLの転車台があり、SLが到着する
と早々に機関車を切り離し、帰りの準備で
給炭、給水、点検に追われます。
※ オハ50形・オハフ50形
「SLもおか」号の客車としてJR東日本から譲渡され、
1994年から3両編成で使用されている。下館側から
オハフ50 33+オハ50 22+オハ50 11となっている。
オハフ50は車掌室や業務室、それにトイレを備えてい
る緩急車となります。
” モオカ14-7 ” 運転席から望むSL!
≪ 茂木~天矢場 ≫
煙を吐いて峠に挑む!
「SLもおか」号 ” C12 66 号機 ”
※ C12 66 号機
主に東北で活躍した後、1972年、会津若松機関区でその役割を
終え、福島県川俣町に静態保存されていた車両を復元復活したもので1994年から運転を開始
した。小形のタンク式蒸気機関車で、国鉄時代には主に機関区での入替作業に使われていた。
天矢場の撮影スポットを往く!
” モオカ14-9 ”
≪ 真岡駅 ≫
「関東の駅百選」となっている駅舎は、SL
を模したユニークな外観となっており、本社
と車両基地があり、キハ11形やキハ20形な
ど貴重な車両が展示されている。
「SLミュージアム」
駅全体をとして位置づけ、
SLギャラリーからSL車庫、
検修庫、転車台などを回遊し
ながら見学できます。
” ヨ8000 形 ” 車掌車
旧国鉄の車掌車としてはもっとも新しい設計の車掌車です。
外形凸形とこれまでの車掌車に見られなかった斬新なデザ
インであり、また、車掌車としては初めてトイレが設置さ
れました。そのほか、乗り心地の改善や明るい室内等、居
住性の向上が図られています。
” モオカ14形 ” 下館行き
&
展示の ” キハ20形 ”
「SLもおか」号を回送牽引して真岡駅に到着した ” DE10 1535 ” 号機!
※ DE10 1535号機
SL運転日に限り、真岡駅への回送も兼ねて下館~真岡駅間の営業運転
を行っている。DD13 55の代替機として、2004年にJR東日本から譲渡
された。
≪ 益子駅 ≫
1998年に改築された現在の外観は、ツイン
タワーがひときわ目を引く斬新な姿が特徴。
また、焼き物の町ならではの瓦屋根を使用
した点などが評価され、1999年には「関東
の駅100選」にも選定されています。
「SLもおか」号はここで7分停車します。
単式ホーム1面1線の有人駅
駅に停車中!モオカ14形