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私鉄ローカル線

肥薩おれんじ鉄道(おれんじ食堂)

     元はJR九州鹿児島本線の一部で、九州新幹線新八代駅 - 鹿児島中央駅間が2004年(平成16年)に開業
     した際に、並行在来線として八代~川内間を経営移管された第三セクター鉄道である。
     もともと全線が交流電化されていたが、車両の新造コストと維持費の点から電気運転を行わず軽快気
     動車により運行されている。貨物列車は引き続きJR貨物が電気機関車で運行し、同社に線路使用料を
     支払っている。定期旅客列車は普通列車のみの運行で、すべての列車において運転士のみが乗務する
     ワンマン運転を行っている。
     2013年(平成25年)には、金・土・祝日を中心にレストラン列車「おれんじ食堂」が、2020年10月
     からはJR九州からの直通特急列車「36ぷらす3」(木曜ルート)が運行されている。
     また、「ななつ星」が、霧島コース(水曜日)、九州周遊コース(土曜日)に運行している。

     今回、「ゆったり、のんびりとしたスローライフな旅を楽しむ」ことをコンセプトして設定された
     レストラン列車「おれんじ食堂」3便 サンセット(夏ダイヤ)の乗車記を掲載しています。

 ≪ 川内(せんだい)駅 ≫
 JR九州の九州新幹線と
 鹿児島本線、肥薩おれ
 んじ鉄道の3路線が乗
 り入れ、接続駅となっ
 ている。有人駅で在来
 線ホーム八代方に駅舎
 と出札窓口、改札口、
 待合室がある。

 

 鹿児島本線と同一ホー
 ムである2番線と4番線、
 側線の5番線の線路は繋
 がっており、貨物列車
 など両社を直通する列
 車が使用する。

 



 3番線に入駅!
   「おれんじ食堂」
 車両はダイニングカー
 とリビングカーの2両
 固定編成で、新製では
 なく既存車両のHSOR-
 114AとHSOR-116A
 を改造したもの。デザ
 インは水戸岡鋭治 氏

   「おれんじ食堂」乗車記

  2013年3月24日より新八代駅 - 川内駅間に運行が開
  始された快速列車。肥薩おれんじ鉄道初の全席指定列
  車である。
  沿線の水俣地域の振興事業の一つとして、車窓からの
  美しい景色を楽しみつつ「ゆったり、のんびりとした
  スローライフな旅を楽しむ」ことをコンセプトして設
  定された。
  3便 サンセット(夏ダイヤ)に乗車!
   〔川内駅 15時35分発 ⇒ 新八代駅 16時07分着〕
  川内駅で乗務スタッフがお出迎え! 


    1号車「ダイニング・カー」

  パッケージプランの乗客が利用し、ホテルのカフェダイ
  ニングをイメージした空間となっている。便所が撤去さ
  れ、室内には海側に海岸を向いたカウンター席、山側に
  テーブル席が配置されている。また通路スペースを確保
  するため、テーブルは半分の大きさに折り畳み可能とな
  っている。定員は23名。
  新八代寄り車端部には、多目的室が設けられている。

  車内にはIHヒーターやシンクなどが備わったサービス
  カウンター兼キッチンが設置されている。(下)


 
 季節のスープとフ
 レッシュジュース、
 コーヒーがフリー
 ドリンクとして提
 供される。
 またここで食事の
 準備作業などが行
 われる。

 

 

 
 カウンター兼キッチンでは沿線の
 地酒や焼酎など、各種のお酒が豊
 富に用意されている。

 

 

 


 

 可愛らしい椅子
 が微笑ましい
 子供用展望室!

 

 


 

   2号車「リビング・カー」

  ホテルのリビングスペースをイメージした空間となって
  いる。
  室内には海側にテーブル席、山側にカーテンで仕切られ
  た半個室席が配置されている。


  半個室席は5室設けられ、中には海岸を向いた2人掛け
  のソファが用意されている。



 

 

 

 

 

 



 

 
 海側のテーブル席

 

 

 


   

 
 車内には洋式トイレ
 が設けられ、付近に
 は熊本県、鹿児島県
 の民芸品を展示した
 ショーケースが設置

 



 
 トイレ前のカウンター
 には ” スタンプ台 ”
 車いす対応スペース
        (中)

 

 



 乗務員(パーサー
 やアテンダント)
 による観光案内や
 心温まるきめ細や
 かな応対!

 

 



 

    
    熊本県・鹿児島県にまたがる沿線の特産品で作られた料理
    やデザートが提供され、美しい景色を見ながら食事を楽し
    めほっこりとした気分になれます!

             
             本日の献立表! 「水俣 あらせ会館」

 



 
 
  先ずは前菜でビール
  を一杯!

 

 



 

  肥後・薩摩の宝箱
       (左)
  熊本県産黒毛和牛
  のローストビーフ
       (右)



 

  不知火海産真鯛の
  鯛飯と水俣産寒漬
       (左)

  デザート
  鹿児島県産さつま
  いものムース(右)


 
 途中の薩摩高城駅では散策の
 ために長めの停車!
 ここでは、海辺へ見学が出来、
 クルーさんの案内で歩くこと
 2~3分。 東シナ海の美しい
 浜辺が広がります。



 このビーチや遊歩道は、荒れ
 たままの海水浴場跡地だった
 そうで、肥薩おれんじ鉄道の
 職員の方たちがおよそ2年か
 けて再整備し、地元の方が清
 掃を行って今の姿があるそう
 です。



 地元の菅原道真伝説に
 ちなんだ「放ちの鐘」
 地元の方は正面の岩の
 くぼみがハート型に見
 えることからこの岩を
 「ハートロック」と呼
 んでいる。


 
 手前の穴から海のほう
 を見ると、ちょうど
 「ハートロック」が見
 える仕掛けです。

 アテンダントさんの鐘
 の合図。
 まもなく発車します!
 
         車窓から見える不知火海の風景!(景色がよい区間での低速走行や一旦停止サービスがある)

 

 

 

   



 〔阿久根駅で8分停車〕
 
 受付の際に手渡された
 クーポン券で、お土産
 を頂きました。
 
 

 〔出水駅で約20分停車〕
 肥薩おれんじ鉄道の主要駅
 車両基地等の所在駅です。
 駅構内川内方の本線と新幹
 線高架橋の間の用地に乗務
 員(運転士)詰所・留置線
 検修庫・洗浄留置線・給油
 設備等が設置されている。


 

 駅舎側には、おれんじ食堂
 のアテンダントなどが所属
 する営業部も設置されてい
 る。そのため、当駅で運転
 士やアテンダントの交代が
 行われている。

 

 

  1番ホームに保存されて
  いる「D51の動輪」

  映画「かぞくいろ」
      ロケ記念パネル

 

 

 

 発車の際に、肥薩おれ
 んじ鉄道の社員さんの
 温かいお見送り!

 

 



 〔水俣駅で約10分停車〕

 NPO法人ななうらステー
 ションが管理する有人駅。
 駅舎のデザインは「おれん
 じ食堂」や阿久根駅駅舎の
 デザインを手掛けた水戸岡
 鋭治 氏が担当している。

 

 島式1面2線と相対式 1面
 1線のホームで中線(通過
 線)もあるが、現在は相対
 2面2線のように運用され
 ている。
 HSOR‐107「くまモン」
   2号 ラッピング列車


 
 駅構内に水俣の伝統工芸の
 ひとつである「イワシかご
 (竹籠)」を設置した待合室
 やキッズルームなども設け
 られている。
 


   まもなく3時間30分の車窓からの美しい景色を楽しみつつ、
   「ゆったり、のんびりとしたスローライフな旅」は、終点
   新八代駅に近づき終わりを迎えます!



   夕陽の時間に合わせた3便「サンセット」
   夕陽に照らされ映える! 八代海と天草諸島  (下)

 

 

 

 

 

 

 



      終点、新八代駅に到着! ゆったりとした楽しい旅に別れを告げます。
      スタッフの皆さんの心配りのある優しいおもてなし。 お疲れさまでした!  最後に記念写真でお別れ!


 
 
   






 
 ≪ 薩摩大川 ~ 西方 ≫
 雄大な東シナ海を望む
 歴史ある撮影地!
 HSOR-117A
 「放課後ていぼう日誌」
  ラッピング列車(左)
 HSOR-113A
    新八代行き(右)



 HSOR-115A
    川内行き (左)
 「おれんじ食堂」2便
    川内行き (右)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

    博多駅から肥薩おれんじ鉄道線に乗り入れ
    鹿児島中央駅に向かう!

    クルーズトレイン「ななつ星in九州」九州周遊コース

 

 

 

 

 


 
  博多駅から肥薩おれんじ鉄道線に乗り入れ
  鹿児島中央駅に向かう!
  特急「36 プラス 3」(木曜ルート)
  鹿児島貨物ターミナルを発車し当線経由で博多
  方面に向かう!
  機関車は門司機関区所属のED761020が牽引!
  貨車はコキ100系コンテナ車のみの10両編成で
  運転される。
  乗務員は肥薩おれんじ鉄道の運転士は一切関与
  せず、門司機関区鹿児島派出に所属するJR貨物
   の機関士が運転を担当する。     (下)

 

 

 

 

 

 

 

 


    ≪ 牛ノ浜 駅 ≫
  駅構内は沿道を挟んです
  ぐに東シナ海(牛ノ浜景
  勝地)と隣り合っており
  駅前から牛ノ浜全体が見
  渡せるほど非常に眺めが
  良く、国鉄時代から絶景
  ポイントの一つとして知
  られている。

 

  地元阿久根市の皆さんに
  より、歓迎による大横断
  幕を掲げ、観光特急列車
  の到着を待つ!

 

 



 クルーズトレイン「ななつ星
 in 九州」九州周遊コースが
 博多駅から牛ノ浜駅に到着!

 約1時間停車して鹿児島中央
 駅へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 相対式2面2線の
 ホームだが長大編
 成のためホームか
 らはみ出す!

 



 

 東シナ海(牛ノ浜
 景勝地)が見渡せ
 るほど非常に眺め
 が良い。

 

 



 

  2020年11月19日よりD&S(デザイン&ストーリー)
  列車観光特急「36ぷらす3」が「赤の路」として毎週
  木曜日に運行。博多駅から牛ノ浜駅に14:25頃に到着
  し(約20分停車)、おもてなしを受けた後に鹿児島中
  央駅へ向かう!
  なお、この列車は肥薩おれんじ鉄道の運転士は乗務に
  入らず、JR九州の運転士が乗務して、代わりに肥薩お
  れんじ鉄道からJR九州に車両使用料を支払っている。
 

 

 

 

 

 

 

 

 



   ≪ 阿久根 駅 ≫
 国鉄時代から旧駅舎は
 平成26年に改修され、
 現在の「にぎわい交流
 館 阿久根駅」に生まれ
 変わった。
 駅前に鹿のモニュメント
 (阿久根大島は野生の
 鹿が見られる無人島)

 

 
 相対式ホーム2面2線。
 1番のりばと2番のりば
 が向かい合って存在し
 ているが列車は基本的
 に1番のりばに停車。
 なお、2番のりばは列
 車交換時に使われる。

 

 

 「おれんじ食堂」2便
 (スペシャルランチ)
       川内行き
  約13分停車する。

 



 

 1番線に「おれんじ
 食堂」
 HSOR‐104A 川内行
 は2番線を使用!
 HSOR‐110A
 新八代行き(右)


 阿久根市の公益財団
 法人「阿久根市美し
 い海のまちづくり公
 社」が駅管理を行う
 有人駅。
 駅舎のデザインは
 「ななつ星in九州」
 を手がけた水戸岡鋭
 治 氏

 

 待合室はホールを兼
 ねた構造になってお
 り、コンサートなど
 にも利用可能となっ
 ている。



 阿久根付近で伐採さ
 れた木がふんだんに
 使われており、お客
 様をおもてなしする
 場所の役割とともに
 地域の人々が集う憩
 いのスペースにもな
 っています。


 自慢の逸品を揃えた
 売店とレストランも
 完備!
 駅構内に出店してい
 る「阿久根屋食堂」
 は地元食材を用いた
 料理を提供。 阿久根
 市の特産品を扱う土
 産物屋あくね市場も
 併設されている。

 本がたくさんある図
 書コーナー。
 本棚に並んだ市民か
 ら提供されたさまざ
 まなジャンルの本は
 自由に閲覧でき、列
 車を待つ間に待合室
 でゆっくり読むこと
 もOK!
 

 
 駅舎内に映画
 「かぞくいろ」
 のコーナーがあ
 り、パネル展示
 展開催中!

 

 

 

 「かぞくいろ RAILWAYS
 わたしたちの出発」は有村
 架純さんと國村隼さんの
 ダブル主演となる作品で、
 平成30年に公開された。
 肥薩おれんじ鉄道を舞台と
 しており、ロケのほとんど
 が同鉄道沿線で行われてい
 ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      ≪ 新水俣 ~ 水俣 ≫

  肥薩おれんじ鉄道線(旧・鹿児島本線)と並走
  するJR九州新幹線(2011年3月12日全線開業)
  博多に向かう山陽新幹線との直通車両!
             (N700系7000番台)

   眼下に桜満開のなかを往く!

      HSOR‐110A 川内行き (下)


      HSOR‐109A 新八代行き(2段下)

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 



 

 
  D&S(デザイン&ストーリー) 列車観光特急
  「36ぷらす3」
  博多駅から鹿児島中央駅へ向かう!


  

 

  「おれんじ食堂」2便 (スペシャルランチ)
   川内駅 行き  (下)
 

 

 

 

 

 

 

 



   
    ≪ 津奈木 駅 ≫
 相対式ホーム2面2線を有し
 湯浦駅から当駅までは複線
 である。
 駅舎は津奈木町商工会館を
 併設する無人駅です。

 

 

 HSOR‐107A「くまモン」
 ラッピング列車 川内行き
 オレンジ色をベースに肥薩
 おれんじ鉄道のキャラクタ
 ー「おれんじーず」と共に
 「くまモン」を配したデザ
 イン!
 「さくら&新酒祭り」で大
 勢の降車客?

 町全体美術館構想より町のあ
 ちこちに屋外彫刻が点在。
 駅前にも「孝女 千代」の像。
 1668年に実在した孝行娘の
 「千代」がモデルで、祖父を
 喜ばせるために買った馬をひ
 いて、薩摩街道の家路へと急
 いでいる様子を表したものだ
 そうです。

 

 津奈木駅の近くグリーンゲイト広
 場において、「2023つなぎ桜ま
 つり&亀萬酒造新酒まつり」が開
 催されていた。
 駅前散策がてらに訪問しました。
 出店には太刀魚の炭火焼や焼き牡
 蠣などお酒に合うグルメコーナー
 手作り陶器や雑貨が並ぶ桜マルシ
 ェなどが立ち並び、大勢の人で賑
 わっていました。

 
 日本最南端の天然蔵「亀萬
 酒造」による、今年しぼり
 たての新酒をはじめ、この
 日限定のお酒も販売、長い
 行列ができており、酒好き
 の私でしたが購入を断念!




 津奈木重磐岩眼鏡橋(津奈
 木川にかかる扁平型のアー
 チ橋)を渡ると桜並木!
 趣のある橋と桜は風情があ
 り似合いますね!

 

 

 

 津奈木駅に到着する!
 HSOR‐111A

 「くまモン」ラッピン
 グ列車 1号 川内行き



 

 
 運転台

 

 

 

 

 

 車内は「くまモン」で
 いっぱい!
 トイレまでも
 「くまモン」が!

 

 

 

 
 座席背もたれカバー
 にも「くまモン」

 

 

 

 

 網棚に何げなくぶら
 下がっている「くま
 モン」のバック!

 

 

 

 ≪ 上田浦 ~
  たのうら御立
    岬公園 ≫
 鹿児島本線時代
 からの名撮影地
 である田ノ浦の
 俯瞰!
 八代海と天草諸
 島が見える。

 

 

 

 

 

 

 



  ≪ 日奈久温泉 駅 ≫
 日奈久地区の住民団体
 「日奈久おきん女会」
 が管理する有人駅で、
 駅舎は、1923年の開
 業当時に建築された木
 造駅舎で肥薩おれんじ
 鉄道では最古の駅舎で
 ある。


 温泉観光地にある駅の
 ため、広い待合室を有
 する。
 駅係員(日奈久おきん
 女会)は駅業務のほか
 日奈久温泉街の観光案
 内も行っている。

 


 六百年の歴史を誇る日
 奈久温泉は、俳人の
 「種田山頭火」にも深
 く愛されたという。
 駅のホームには眼鏡を
 かけた山頭火の人形が
 設置されている。

 

 

 ホームでは、駅長姿の
「くまモン」がお出迎え!
 

 

 

 

 

 桜などの春の花が
 お出迎え!
 「くまモン」2号
 ラッピング列車

 「おれんじ食堂」



 

  「おれんじ食堂」
      1便
  (モーニング)

 




 

 アテンダントさん
 の鐘の合図で新八
 代駅へ出発!
 「日奈久おきん女
 会」の皆さんがお
 見送り!

 

    
      ≪ 八代 ~ 肥後高田 ≫
  球磨川橋梁を渡る!

  「おれんじ食堂」 1便 (モーニング)
              新八代行き




   HSOR‐111A 「くまモン」ラッピング列車
           1号 新八代行き (下)

 

 

 

 

 

 

 



   
   ≪ 八代 駅 ≫
 有人駅で駅舎は肥薩
 おれんじ鉄道本社や
 乗務員宿泊施設に隣
 接する形で1番線ホ
 ームの鹿児島側に面
 する。

 

 
 自動券売機1台、待
 合室、出札窓口、改
 札口が設置。駅業務
 は連絡改札口の改札
 を含めてNPO法人お
 れんじサポートステ
 ーションが受託。


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