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私鉄ローカル線
銚 子 電 鉄
銚子~外川間を結ぶ6.4Kmの全国で2番目に短い電化ローカル線です。JR総武本線の銚子駅より市内
を走りながら、関東最東端の犬吠埼を通り、終点、外川を目指し、全列車が各駅停車のワンマン運転で
およそ20分かけてのんびり走ります。経営は、慢性的な赤字が続き2006年には経営難に陥り、起死回
生を狙った「銚電のぬれ煎餅」が再建の収益となり、この話題がメディアに取り上げられ、全国的に知
れわたりました。「銚子電鉄の動力は電気ではございません。皆様の温かい応援を動力に運行しており
ます」というメッセージも駅に貼られており、何度も廃線の危機を乗り越え、地道な会社の努力と愛好
者の支援が現在の銚子電鉄を支えています。車両はレトロ車両の活躍の場となり、各地より払い下げら
れた貴重な電車が元気に余生を送っています。
※ S.54.5 撮影/銚子電鉄は上段Ⅰをクリック!
≪ 銚子駅 ≫
JR総武本線(成田線も乗り入れ)との接続駅で
銚子電鉄の起点となり、切欠きホーム1面1線の
無人駅です。JR2番線ホームの先に乗り場があ
り、入り口には壊れた風車が外されたオランダ
風ファサードが建っています。
駅舎に愛称駅名!
” 絶対にあきらめない ”
の表示!
≪ 仲ノ町駅 ≫
単式ホーム1面1線の有人駅で、銚子遊覧
鉄道時代からの木造平屋建の小さな駅舎
ですが、本社と名物「銚電のぬれ煎餅」
の販売所も兼ねており、ヤマサ醤油工場
内の駅という感じで、周りからは醤油独
特の香りが漂ってきます。
” 2000形 2001 ”
” 2000形 2501 ”
※ 2000形 電車(2001+2501)&(2002+2502)
かって、京王電鉄
2010系として活躍後、愛媛県の伊予
鉄道へ譲渡され松山で20年間活躍しました。2009年に
銚子電鉄へ転入が決まり、海路で松山から銚子へと輸送
され、2010年の運行開始からサードライフの余生を送
っています。
≪ 仲ノ町車庫 ≫
仲ノ町駅の南側に隣接し、日中は駅で入場券150円を
購入し、駅員の許可を得れば見学できます!
洗車台(左) と 工場(右)
” デキ 3型 ” 電気機関車
日本の営業鉄道路線の中で最も小さく、全長わずか4.5mの
2軸凸型電気機関車です。1922年にドイツのアルゲマイネ
社で製造され、かっては宇部の沖ノ山炭坑(現・宇部興産)
の専用線で運用されていましたが、1941年に移籍してデキ
3に改称されました。稀に客車を牽いた他にはヤマサ醤油の
工場へ原料塩などの材料を運んでいたが、1984年の貨物営
業廃止に伴い、営業運転から退きました。しかしこの機関車
の価値を知る者によって大切に保管された結果、現在でも車
籍を有し、仲ノ町車庫で動態保存されています。
” デハ 1002 ”
1002は1001と同様、元営団地下鉄より譲り受けた車輌で、
1994年から入線しデハ1002として運用された。2011年
まで「鉄子カラー」で運行していたが、営団地下鉄時代の
塗装に復刻すべく丸の内分岐線色へ変更した。
しかし、資金難を理由に、2015年1月10日をもって引退、
運行を終了しました。現在は仲ノ町車庫で保存されている。
≪ 観音駅 ≫
スイス風外観の駅舎で単式ホーム1面1線の有人駅。
愛称駅名は「金太郎ホーム」!
駅舎内に、銚子電鉄直営のたい焼き屋が併設され、名物の
スイーツとして人気を集めていましたが、現在は犬吠駅に
移転された。 残念!
3000形(3001+3501)
もと伊予鉄道700系(モハ713 + クハ
763)。前身は京王5100系デハ5103 +
クハ5854)。塗装は銚子の海をイメー
ジした往年のトロッコ車両ユ101(澪つ
くし号)の復刻塗装となり、2016年3月
26日から営業運転を開始した。
≪ 本銚子駅 ≫
2017年8月に『24時間テレビ40』内の企画である「ヒロ
ミの24時間リフォーム~オンボロ駅を直そう!~」にて、
当駅の主な利用客である銚子市立清水小学校の生徒より依
頼された!という形でヒロミがリフォームを手掛けた。
これにより、駅舎は外壁、屋根、待合室内といった箇所を
一新し、レンガ様の外壁の大正モダン風のものとなった。
旧駅舎は、1985年のNHK連続テレビ小説「澪つくし」で
沢口靖子演じるヒロインが通学する駅として登場しました。
最近は、本銚子駅を「本調子」となぞらえて縁起を担いだ
「合格祈願きっぷ」が好評です。
待合室内には清水小学校の生徒が製作したガラスを用いた
ステンドグラスが飾られている。
撮り鉄の人気スポットとなっている! 駅を跨ぐように架かる清愛橋から撮影(2000形・3000形)
≪ 笠上黒生(かさがみくろはえ)駅 ≫
相対式ホーム2面2線の有人駅で、大正
12年開業の趣のある木造駅舎です。
スカルプケアアイテムの企画と開発を行
う会社がネーミングライツ権を取得・行
使し、髪毛黒生(かみのけくろはえ)駅
とユニークな愛称駅名が付いています。
車内のユニークな運賃表示器(右)
銚子電鉄唯一の列車交換駅でタブレット
の交換風景を見ることができます。
下り列車(外川方面行き)” 3000形 ”が
待機、上り列車(銚子行き) ” 2000形 ”
が到着(左)後に発車!
≪ 海鹿島(あしかじま)駅 ≫
単式ホーム1面1線の無人駅。
関東最東端の駅となり、記念碑がホームに立てられている。
駅名は、近くの海鹿島に明治までアシカが数百頭生息していた
ことから由来している。
かって、この近くの海岸は別荘地として賑
わい、多くの文化人が保養していました。
駅には銚子出身の国木田独歩や、尾崎行雄
などの文学碑巡りが案内されています。
≪ 海鹿島~君ヶ浜 ≫
「灯台キャベツ」のブランドで知られるキャベツ畑が一面に広がる
長閑な風景に囲まれて走る!
” 2000形 ” (2001+2501)
キャベツ畑に入る
第4種踏切道を通過する!
” 2000形 2501 ”(左)
” 2000形 2001 ”(右)
≪ 君ヶ浜~犬吠 ≫
「地球の丸く見える丘展望館」から太平洋の大海原を望む!
” 2000形 ” (2001+2501)
※「地球の丸く見える丘展望館」
銚子半島、標高73.6mの愛宕山山頂の展望台。360度海の大パノラマを
望み、その名の通り地球の丸さを実感できるスポット!
” 3000形 ”(3001+3501)
≪犬吠駅 ≫
単式ホーム1面1線の有人駅。
1997年に「関東の駅百選」に選ばれ、
白を基調としたポルトガル風外観の駅舎
で、テーマパークの入口を思わせるよう
な風情です。
沿線随一の観光スポットで「犬吠埼」や「地球の丸く
見える丘展望台」などの拠点として多くの人が訪れます。
駅舎内の売店には、鉄道グッズや記念切符、地元の名産
品、お弁当などが販売され、観光客で賑わっています。
銚子電鉄直営のたい焼き屋も観音駅から移転し営業、
名物「銚電のぬれ煎餅」も実演販売され人気です。
犬吠駅に到着、出発する!
” 2000形 ” (2001+2501)
≪外川駅≫
単式ホーム1面1線の有人駅。(終着駅)
駅舎は修復を繰り返しながらも開業時より建つ木造平屋
建てで、待合室には木製のベンチが並び、夜は白熱電球
が点灯する。レトロな空間は時が止まったように昭和の
終着駅のイメージを色濃く残しています。レールファン
には名駅として知られています。
” デハ800形 801 ”
1950年に帝国車輌で製造され、伊予鉄道100系として活躍。1986年、デハ801
として入線後、主力車両として活躍しました。しかし老朽化に伴い、伊予鉄道
800系(元京王電鉄2010系)が代替されるに伴い、2010年9月23日に引退運転を
行い、現在は休車扱いとなり外川駅側線に留置されています。
昭和のロマンがつまった駅舎は、ドラマ
や雑誌など多くの作品のモチーフとなり
NHK朝の連続テレビ小説「澪つくし」の
ロケ地として登場したことでも有名!