私鉄ローカル線
山 形 鉄 道(フラワー長井線)
山形県南陽市の赤湯駅から西置賜郡白鷹町の荒砥駅に至る、全線単線区間30.5kmの鉄道
路線で駅数は17駅です。
旧特定地方交通線の東日本旅客鉄道(JR東日本)長井線を引き継いだ路線で、名称の
「フラワー長井線」は、沿線に花の名所が多いことからきている。
また、花の名所が点在する魅力を広めていくことを目的に、2016年7月1日から4両に
順次、沿線の4地域の花「長井市のあやめ」「南陽市の桜」「白鷹町の紅花」「川西町の
ダリア」をそれぞれモチーフとした4種類のラッピングに衣替えした。
≪ 荒砥駅 ≫
「2003年4月にリニューアルオープンした
新駅舎」として、東北の駅百選に選定。
駅舎の中には、ちょっとした民俗資料館の
ようなスペースがある。
YR-884号 さくらラッピング(左)
南陽市の烏帽子山千本桜をイメージ
YR-886号 あやめラッピング(右)
長井市の花であるあやめが描かれた
YR-882号
2017年(平成29年)1月にシンボル車両(食堂車)「花結びより」
としてリニューアルされた。木目調の床材・壁面に改装されたほか
間接照明が設置。また、トイレの撤去及びオールロングシート化の
一方で3人用テーブル12脚と4人用テーブル2脚が設置可能な構
造となっている。
主に団体専用車として活躍!
弁当が出る企画列車?
ロングシートにテーブルがついて
天井と側面のライトが趣がある。
≪ 荒砥 ~ 四季の郷 ≫
最上川橋梁(通称 荒砥鉄道橋)
荒砥駅側より望む!
日本最古の現役鉄道橋として知られ、明治20年より東海道本線木曽川橋梁として
使用されていたものを大正12年に移設したものである。
設計はイギリス人のC・ポーナル。イギリスから技術と資材を輸入して建設された。
鮎の里・白鷹町を流れる最上川に架かるこの橋梁は、一世紀を超えても現役の鉄道橋
として使用されており、歴史的にも構造的にも貴重な近代土木遺産である。
四季の郷駅側より望む!
最上川橋梁を渡る!
YR-888号
(ダリヤラッピング)
荒砥行き
≪ 四季の郷駅 ≫
名前の通り、四季を通して楽しいイベントが開催される駅
※ YR-886号
2016年(平成28年)第4弾として10月29日運行開始。
長井市の清らかな水をイメージした水色の背景に、市の花「あやめ」をデザイン!
≪ 白兎(しろウサギ)駅 ≫
女優の上野樹里主演の大ヒ
ット映画『スウィングガー
ルズ』のロケ地としても有
名なこの駅は、田んぼの中
のとても小さな駅!
駅舎の壁にはうさぎの耳が描かれ、中にはうさぎの
彫刻が飾られています
YR-887号(鉄道むすめラッピング)(右)
平成29年2月11日から、トイレ無しのオールロング
シートで「鉄道むすめ」のラッピングを施して運行
している。
≪ 白兎 ~ 羽前成田 ≫
※ YR-888号
2016年(平成28年)7月21日運行開始。川西町に日本有数の規模
のダリヤ園があることから、色とりどりのダリアが描かれたラッピ
ングを施す。
雨の中、飯豊連峰をバックに進む
YR-888号(ダリアラッピング)
赤湯行き!
≪ 羽前成田駅 ≫
国鉄長井線が長井駅から鮎貝駅まで延
伸開通した大正11年(1922年)に開
業。洒落た半切妻のポーチが乗降客を
迎える洋風基調の駅舎です。
構内カウンターを支える持ち送りには幾何学的な意匠、荷物受付窓口の
腰板は一枚板の掘り込み、屋根の破風板端部にも装飾的な彫りが施され
大正期からの鉄道の歴史を伝える貴重な建築と言われている。
平成27年(2015年)、駅本屋が西大塚駅と共に登録有形文化財に登録
された。
大正期にタイムスリップしたような
趣のあるプラットホームに到着する!
YR-886号(あやめラッピング)
※ イベント企画
列車に乗りながら観光ができる置賜弁での方言ガイドを実地。
(団体旅行者向けに案内)
” たまたま乗り合わせたので楽しく乗車させていただきました! ”
降車した団体旅客に、楽しい思い
出に感謝を込め拍手で見送られる
方言ガイドさん!
≪宮内駅≫
東北の伊勢とも呼ばれる熊野大社の最寄駅!
熊野大社の本殿裏には、三羽のうさぎが隠し
彫りされていて、全て見つけると「願いが叶
う」「幸せになれる」と言われています。
ひとたびは無人駅になったが、2010年の有人化に伴い、熊野大社
の三羽のうさぎ伝説になぞらえて、ウサギの駅長「もっちい」・駅
員「てん」「ピーター」として勤務することとなりました。
駅前広場には、うさぎや鶴などの可愛いオブジェが並んでいます。
本日は定休日(毎週水曜日)でしたが、
団体客があったので臨時にご対面!
吾輩もちゃっかり団体客に紛れ
撮影成功!
東日本大震災では当駅も震度5弱の強い揺れに襲われ、そのショ
ックから駅長服や制帽を受け付けなかったこともあった「もっち
ぃ」駅長。苦難を乗り越え現在も元気に勤めています。
しかしながら、「もっちぃ」の部下である「てん」駅員が6歳
(人間では52歳相当)で死亡、更に翌2017年4月11日には、
もう1羽の部下である「ぴーたー」駅員も同じく6歳で死亡
した。
その後、何れも「三羽のうさぎ伝説」を有する山形・南陽市の熊
野大社の神官により慰霊祭が営まれた。
撮影は基本的にOKですが、フラッシ
ュをたいたり、うさぎが怖がるような
ことはしないよう、第五条からなる
「持っちい駅長禁止令」。
物販コーナーや、もっちぃのかぶりも
ので楽しめます。