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私鉄ローカル線
富山地方鉄道
「地鉄」の愛称で親しまれ、市街地と立山・黒部という2大観光地をつないでいます。発足時は
100kmを超える路線網を持ち、1965年には日本全国の地方中小私鉄2位の規模である総延長
139km(鉄道128.3 km、軌道10.7 km)の営業キロ数を有していたが、その後は路線の譲渡や
廃止により100kmを下回っていた。2009年12月23日に富山軌道線を環状線化する0.9kmの新線
(富山都心線)が開業し、再び保有路線が100kmを超え、2020年2月22日現在、総延長距離は
108.3 kmの路線となった。
※ S.50年 撮影 / 富山地方鉄道は上段 富山地方鉄道Ⅰ をクリック!
〔本線〕
始発の電鉄富山より舟橋村、上市町、滑川市、魚津市、黒部市を通り、黒部峡谷鉄道に接続する終点の宇奈月温泉
駅まで53.3 kmの区間です。途中の上市駅では平地では珍しいスイッチバックをします。
≪電鉄富山駅≫
JR富山駅の正面口前広場に面し、頭端式ホーム3面4線を有す
る地上駅で終日駅員が配置されている。
改札口はJR富山駅側の1つだけであるが、出入口はJR富山駅
向けの西側のほか、地鉄ビル駐車場向けの東側にもある。
・ 2番線 ・・・ 17480形(17485+17486)
・ 3番線 ・・・ 14760形(14761+14762)
・ 4番線 ・・・ 10030形 (10039+10040)
、
≪ 越中荏原~越中三郷 ≫
常願寺川にかかるガーダー
橋を往く地鉄車両たち!!
14760形
雷鳥をイメージした特急色
(14765+14766)
14760形
黄と緑のツートンカラー
(14767+14768)
電鉄黒部行き(左)
(14769+14770)
電鉄富山行き(右)
17480形
元東急 8590系
(17487+17488)
電鉄富山行き
10030形
元京阪電鉄 3000系
(10039+10040)
電鉄富山行き (左)
(10041+10042)
宇奈月温泉行き(右)
≪寺田駅≫
駅舎は開業時より使用されている木造駅舎であり、駅名の表札が
「驛田寺」と未だに「驛」かつ右書きで表記されている数少ない
駅である。
駅の北寄りに本線、南寄りに立山線のそれぞれ2面2線のホーム
を持つが1番線と3番線の間に待合室と一面になっている3面4線
の駅である。
駅舎は、長年に渡りほとんど改修されずに使用されていたが、老
朽化のため2016年に改修工事を行ったが、工事完成後も出札窓
口や待合室などは改修前とほぼ同じままになっている。
ICカード専用改札機が設置されている。
ホームは駅舎側から順に4番、
3番、1番、2番と変則的にな
っており、1・3番線ホームは
つながっている。
1番線と3番線の間の待合室の
一部には、旧信号扱所が残さ
れている。列車衝突事故によ
り、機能が廃止された。
(現在、待合室は資材置き場!)
1番・2番線ホーム … 本線
(電鉄富山、宇奈月温泉方面)
ホームに到着の14760形
宇奈月温泉行き(左)
電鉄富山行き (右)
3番線ホーム … 本線
(電鉄富山方面・立山線の到着)
4番線ホーム … 立山線
(岩峅寺・立山方面)
ホームに到着の10030形
立山行き (左)
電鉄富山行き (右)
≪ 越中中村駅 ≫
単式ホーム1面1線の駅、かつては駅舎が
存在していたが老朽化のため取り壊され、
現在は簡素な待合室があるのみの無人駅!
すぐ西側を ”あいの風とやま鉄道” が並行、
通過する。駅の南方500mには同鉄道の
東滑川駅があるが、連絡はしていない。
16011+16012
普通 電鉄富山行き
※ 16010形
レッドアローの愛称で親し
まれた元西武鉄道5000形。
平成7年から8年にかけて2
編成導入。第2編成は観光
列車アルプスエキスプレス
で主に特急として活躍中!
≪ 越中中村 ~ 西魚津 ≫
立山連峰を源流に持つ
早見川の河口付近を走る!
(14765+14766)
直ぐ北側に ” あいの風
とやま鉄道 ” が並行する!
14767+14768(左下)
14773+14774(右下)
≪ 西魚津駅 ≫
相対式ホーム2面2
線の古い駅舎を持つ
無人駅!
駅舎内の待合室
今は老朽化しているが、かつ
ては立派な駅舎であったこと
が判る!
相対式ホームの行き違い可能駅
特急停車駅の電鉄魚津が片面
ホームのため、列車はここで
行き違いする!
アルペン特急 立山行き
14771+14772 (左下)
宇奈月温泉行き
10039+10040 (右下)
≪ 宇奈月温泉駅 ≫
富山県唯一の温泉街宇奈月温泉の玄関口で、島式ホーム
1面2線の地上駅で橋上駅舎を有している。終日駅員が配
置され、ICカード専用改札機が設置されている。
駅前広場には温泉の湯を使った噴水があり、駅前の歩道の
舗装は、日本地図を模したカラー舗装になっている。
アルペン特急16010形の後方には、黒部峡谷鉄道の機関車
が見える! (黒部峡谷鉄道の駅は約250m南側)
立山線
寺田より本線と分岐して、アルペンルートの玄関口である立山まで結んでいる。(寺田駅~立山駅 24.2 km)
岩峅寺駅から先は山岳鉄道の様相を呈し、森に囲まれた急坂を立山駅に向けて登っていく。 立山駅に近づくと
常願寺川の渓流が望め、千垣駅~ 有峰口駅間の千垣橋梁と立山駅西側の真垣鉄橋の2つの橋では観光のために
徐行運転が行われることがあり、橋上からの景色を眺めることができる。
≪ 千垣~有峰口 ≫
常願寺川の渓流を跨ぐ
千垣橋梁を渡る車両達!
川の向こうに立山連峰が
望めるこの鉄橋上では、
観光サービスで列車は速
度を落として通過???
14769+14770(左)
17483+17484(右)
14773
+
14774
(左)
10031
+
10032
(右)
列車交換駅有峰口駅
で14760形電鉄富山
行きが待ち構える中
17480形立山行きが
到着!
≪ 有峰口駅 ≫
昭和12年に小見駅として
開業した古く趣のある駅で
したが、新しく改築されて
いました。
(私的には少し残念かな!)
島式ホーム1面2線を持つ
列車交換が行われる無人駅
ホーム待合室は古いまま?
≪ 立山駅 ≫
富山地鉄立山線とアルペン
ルートの立山ケーブルカー
が接続する二層構造の駅で
ある。山の斜面に造られて
おり、駅前広場に面した出
入口は2階にある。
3面2線の頭端式櫛形ホーム
で留置線も置かれている。
立山ケーブルカー乗り場
は2階、富山地鉄線乗り
場は半地下である1階に
あり、それぞれ別改札で
出改札口、乗り場はすべ
て1階にある。
富山地鉄乗場 (左)
ケーブルカー乗場(右)
不二越線・上滝線
不二越線(稲荷町駅 - 南富山駅 3.3 km)・上滝線(南富山駅 - 岩峅寺駅 12.4 km)
稲荷町より本線と分岐して岩峅寺まで運行しており、主に沿線の人々の通勤、通学手段として利用されています。
終点の岩峅寺は、北陸最大の本殿を持つ雄山神社の最寄り駅です。
≪ 岩峅寺駅 ≫
立山線と不二越・上滝線の接続駅で、快速急行の停車駅です。
雄山神社前立社壇への最寄り駅となり、駅舎の屋根は神社を模し
たものとなっている。
3面4線の終日有人駅。1・2番線(対向式ホーム)が立山線の
ホーム、3・4番線(島式ホーム)は不二越・上滝線のホーム。
駅舎内は、平成19(2007)年に映画「劒岳 点の記」で明治時代
の富山駅としてロケに使用され、レトロにリニューアルされた。
1・2番線(対向式ホーム)
立山線のホーム
3・4番線(島式ホーム)
不二越・上滝線のホーム
3番線は行き止まりホーム
で上滝線列車が発着する。
4番線は立山線に接続して
いるが、行き違い時や元旦
深夜の初詣臨時列車やイベ
ント列車で利用される。
3番線に到着の
17483+17484
折り返しとなり、電鉄富山
に向かう!
DL型 DL- 4
除雪用のディーゼル機関車
≪ 車両紹介 ≫
※ モハ14760形
創立50周年にあたる昭和54年から56年にかけて合計15両新造した当社初の冷房車。昭和55年には、鉄道友の会
より「真に特色があると認められた車両」に対し贈られるローレル賞を受賞。塗装は新造時については初の高性能
車となった14770形以来の、富山の県鳥である雷鳥をイメージした白色とグレーの塗装にあずき色のラインが入っ
たカラーリングだった。その後全車とも10030形と同様の上半分が黄色で下半分が緑の新塗装に変更する方針が示
されたが、2編成(第4、第5編成)を塗り替えた時点で計画が中止されている。
※ モハ16010形・クハ110形
レッドアローの愛称で親しまれた元西武鉄道5000系。平成7年から8年にかけて2編成導入し、鉄道線車両の
冷房化100%を達成。1編成は観光列車アルプスエキスプレスとして主に特急として活躍中。
※ モハ10030形
テレビカーとして知られた、元京阪電鉄特急用車両3000系。冷房化率向上のため在来車の代替として、平成3年
から5年にかけて8編成16両導入。1編成は2階建て車両を組み込み、ダブルデッカーエキスプレスとして活躍中。
全16両が出そろった10030系は1999年(平成11年)までに同社オリジナルの黄色と緑色のツートンカラーの塗
装に変更され、以後は原則的にこの塗装で運用されている。
※ 17480形
2013年に東急テクノシステムから購入、通勤形ステンレス車両の8590系を稲荷町工場で改造した。
8590系は1988年から1989年にかけて東急車輌で製造、東急大井町線で使用されていたオールステン
レス製のデハ8592→モハ17481、デハ8692→17482へ、デハ8593→モハ17483、
デハ8693→モハ17484に改造され た。