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路面電車
熊 本 市 電
1924年に熊本市電車部として開業、1959年に最後の開通区間である熊本駅前~田崎橋が開
通しました。1960年代には黒髪線、坪井線、春竹線、川尻線が廃止となり、現在の路線となり
ました。一旦は廃止の計画も打ち出されたが、その後の冷房車投入や日本初のVVVF制御車両
”8200形”の導入、並びに日本初の100%低床式車両"9700形”の登場等、積極的な利用促進対
策によって、運行回数、乗客数の増加を招いている。今や、日本の路面電車界をリードする存在
となり、その注目度を高めている。
路線は、JRとは熊本駅前と上熊本駅前の2ヶ所で接続し、洗馬橋 - 新町間のみが専用軌道であり
ほかは全路線併用軌道となっている。田崎橋電停付近と健軍町電停の乗車ホーム部分を除くほぼ
全線が複線で、電化方式は直流600V。車庫は上熊本にあるが、以前車庫があった大江の交通局
横にも留置線が少し残されている。運転本数は頻繁に運転されており、市中心部(熊本城前や通
り町筋付近)や水前寺公園への通勤、観光に便利な路線である。在来の旧型車も、ラッシュ時の
運用を中心にまだまだ健在な車両が多い。また、「臨時」は、あくまでも「増発」 によるのでは
なく、途中折り返しが可能な停留場が終点となることを意味している。
※ 令和4年撮影 / 上段の 熊本市電(R.4年撮影)をクリック
≪ 電報局前 電停にて ≫
5000形 5010
田崎橋行き(左)
5000形 5015
健軍行き (右)
※ 5000形
1976年と1978年に西鉄から購入した車両である。1976年1010AB・1011ABの2編成、1978年、さらに
2編成増備された。車番については5001、5002ではなく、元々の車番が残る5010AB・5011ABになった。
現在は9700形の増備で1999年に5010が、2009年に0800形の導入で5011、5015が廃車され、現存する
のは5014の一編成のみである。
かつての5000形は停留所の長さ等の関係で2系統(熊本駅・田崎橋方面、現・A系統)専用での運行であったが
23系統(上熊本駅前方面、現・B系統)でも運用するようになったが、営業時はワンマンではなく、車掌が乗務
するツーマン方式である。
≪ 辛島町電停 ≫
幹線と上熊本線と
の分岐を往来する
車両たち!
1090形 1091
上熊本行き(右)
1350 1354
健軍行き (左)
1350形 1353
熊本駅・田崎橋行き
(右)
1090形 1097
熊本駅・田崎橋行き
(左)
1090形 1094
上熊本行き (右)
1200形 1207
神水橋行き (左)
≪ 洗馬橋電停 付近 ≫
1090形 1094 水前寺・体育館行き(臨時)
※ 1090形 7両
元は1955年に東洋工機にて製作された188形188・189
と1957年に同じく東洋工機で製作された190形191 - 19
5である。1968年にワンマン化改造する際に1090形に統
合され番号は元190形が原番号の百位と十位の間に0を入れ
た1091- 1095、元188形は番号順に1096・1097に変更
されている。
1350形 1352 上熊本行き
※ 1350形 6両 (1351-1356)
1960年、熊本国体に備えて輸送力増強を図るため、東洋
工機にて350形351 - 356の6両が製作された。形式は製
造年の「昭和35年」にちなんでいる。200形とほぼ同形態
である。
1967年にワンマン化改造がされ、原番号に1000
を加えた1350形1351- 1356に改番されている。
その後、全車1979年に冷房化改造がされている。
≪ 水道町 ~ 電報局前(現・九品寺交差点)≫
大甲橋で白川を渡る車両たち!
1090形 1093 健軍行き
1200形 1210 神水橋行き (中・左)
1350形 1351 健軍行き (中・右)
1200形 1206 健軍行き (下・左)
1090形 1091 上熊本行 (左)
≪ 祇園橋電停 ≫
1200形 1208
熊本駅・田崎橋行き
1200形 1206
健軍行き (右・下)
熊本駅・田崎橋行き
(左・下)
※ 1200形
1958年、1959年に200形
として東洋工機にて200 -
209の10両が製作された。
1966年のワンマン化改造と
共に1200形に改められ、原
番号に千位の1を加えた現在
の車番に変更されているが、
200は1210に改番された。